⭐ Kilonova Seekers currently on a 2 month maintenance break - thanks for all your efforts during the LVK O4 observing run. We will return on 2nd February 2026! [read more].
皆さんにはGOTOがほぼリアルタイムで撮影した画像から可視光突発天体を探してもらいます。突発天体は比較的短時間でおこる天文学的現象で、明るさが急激に変化し、限られた時間内に私たちの画像中に消えたり現れたりします。それらは星の死である超新星だったり、重力波の電磁波対応天体であるキロノバだったり、または全く別の現象かもしれません!
皆さんには3枚1セットの画像が示されます。1つはサイエンス画像(science)で直近に撮影された画像、1つは参照画像(reference)で科学画像の領域を過去に撮影した背景に当たる画像、1つは差分画像(difference)で前の2つの画像間の変化を表した画像です。3枚を見比べて差分画像に突発天体が含まれているかを判断します。
本質的にはサ●ゼの間違い探しと同じです!
このZooniverseに提供されるデータは、天候が許せばおよそ15分ごとに更新されます。データにはGOTOが撮影したタイムスタンプが左上(もしくは画像右下のiボタン)に表示されるので、あなたが見ている直近の画像がいつ撮影されたかを知ることができます。
実際の突発天体は右側の差分画像の十字線内に光の点として現れます。そして、左の科学画像にも写っていますが真ん中の参照画像には写っていないか暗くしか写っていません。
本物と偽検出の例はチュートリアルやフィールドガイドで確認できます。
これらの画像は全て複数人のユーザーに見せていますので、間違えたと思ったり自信がなくても心配しないでください。画像を見たユーザー全体での合意となるように異なる答えを組み合わせて最も確からしい答えを出しています。
現在でも、私たちは確実に突発天体と言える検出や確実に偽検出といえる検出を見つけることに長けたソフトウェアを用いています。しかし私たちが最も興味深いのは、ソフトウェアが非常に判断に迷っているような天体候補です。こうした候補の人による分類によって、私たちのソフトウェアアルゴリズムの改良だけでなく、これまで見つけられなかったような興味深い突発天体の発見につながります。
もし十分な数のユーザーが本物の突発天体だと認定したら、その結果はGOTOチームに直接送信され追跡観測のリストに追加されます。その後私たちはこれらの候補を分析し、発見を世界中の広いコミュニティーに向けて報告・共有します。その際、市民科学者による発見であることが適切にクレジットされ評価されます。
このプロジェクトで本物の超新星(候補)やキロノバを発見した最初の市民科学者のうちの1人となった場合、定期的に更新される私たちのニュースレターやプロジェクトの結果ページでクレジットされます。そしてあなたの名前はTNS(Transient Name Server、国際天文学連合の超新星ワーキンググループが運用する、世界中で発見された突発天体についての情報を一括でまとめているウェブサイト)でのアナウンスメントに含まれます。また、GOTOコラボレーションがその天体について出版した研究論文の謝辞欄にもあなたの名前を含めます。
ただし、これらのクレジットを受け取るには、発見の際の分類時にZooniverseのアカウントにログインし、私たちがあなたによる発見であると認識できるようにしておく必要があります。
Zooniverseプラットフォームに登録した際、あなたはオプションで本名の入力ができたはずです。実名を今から追加・変更する場合はアカウント設定画面に移ってください。あなたが実名を入力している場合はその名前をそのままクレジットに反映しますが、入力していない場合はZooniverseのユーザーネームを使用します。なお、ユーザー名を使用する際はメールアドレスやその他不適切な文字列は自動的に除外されます。
いいえ、トークページでコメントを残す必要はありません。クレジットはそれぞれのサブジェクトへのコメントではなく、実際の分類(はいかいいえの選択)に基づいて割り当てられます。
もちろん発見をトークページで共有するためにコメントを残すことは歓迎します。
分類画面で画像右下のiボタンを押すと、表示されている候補天体についてのメタデータが表示されます。各項目の概要を以下に示しますが、より詳細について知りたい場合はトークページのヘルプで聞いてください。
| 名前 | 表記 | 意味 |
|---|---|---|
| ut | 整数 | 候補の発見画像を撮影したユニット望遠鏡の番号。GOTO望遠鏡1基に搭載されている8本の鏡筒に応じて1から8までの番号がついている。 |
| s2n | 小数 | 検出した候補の信号雑音比(SNレート)。高いほど良く、ノイズに埋もれずはっきりと検出されている。 |
| tel | 整数 | 候補の発見画像を撮影した望遠鏡マウント(8本を搭載した望遠鏡アレイ)の番号。1と2がロケデロスムチャーチョス天文台にある2基、3と4がサイディングスプリング天文台にある2基に対応している。 |
| date_mid | 日付 | 候補が撮影された日付と時刻 |
| x_position | 小数 | 発見画像内(切り出された科学画像ではなく、撮影された1枚の画像全体)での、候補天体の位置のX座標(画像内でのピクセル座標で空の中の赤道座標ではない)。0から8192ピクセルの範囲で、端部分は典型的に質が悪い。 |
| y_position | 小数 | 同様に候補天体の位置のY座標、0から6148ピクセルの範囲で、端部分は典型的に質が悪い。 |
| recipe_hash | テキスト | 内部で使用する候補の識別子 |
| detection_magnitude | 小数 | 発見画像中の候補の光度(明るさ)、等級単位なので低いほうが明るい |
| source_image_identifier | テキスト | 内部で使用する発見画像の識別子 |
| image_5sigma_limiting_magnitude | 小数 | 発見画像中で検出できる限界の明るさ、等級単位なので低いほうが明るく、つまり暗い天体が検出できない |
天文カタログを利用して自分で候補天体について確認したい方もいるかもしれませんが、GOTOデータストリームはチーム独自のもので、発見と追跡のプロセスを適切に行うため、位置を知らせることは不可能です。分類中の候補の段階で位置座標をすべて公開することは、私たちが候補を報告し一般公開するよりも前に、外部の誰かにGOTOの候補を勝手に報告されてしまう危険性があります。実際の私たちの発見が一般公開されたら、個々のトークページや結果ページで位置座標もオープンになります。
3枚の画像は、実際に望遠鏡に搭載したカメラが撮影した1枚の大きな画像から、小さく切り抜いたものです。この元の大きな画像には何百もの位置合わせと較正のための明るい参照星が含まれており、私たちのパイプラインは画像を恋する超新星プロジェクトに送る前に画像の位置が(全体で平均して)1ピクセル未満の精度で合っているかを検証しています。
これは検証用のデータセットです。これは、結果が既に分かっているサブジェクトを一定少数残しておくために、10000分類という十分に高い完了制限を設定しています。このラベル付きのデータセットを使用して皆さんの分類の質を評価し、このプロジェクトから最も有望な候補を識別するためのより良い方法の構築に使い、将来的なワークフローの改善に生かします。
時々、悪天候が続くか、望遠鏡自体の技術的アップデートなどがあるときは、毎日のデータの更新に古いデータを使うことで、観測を行っていない時期でも皆さんが分類に参加できるよう維持しています。毎日、前夜に観測されたデータのランダムなサブセットのみをアップロードするため、この追加したバックアップデータは制限を少なく設定しています。
本プロジェクトの差分画像は、科学画像と参照画像の間の変化があった天体が画像中央に来るように切り抜いています。つまり、突発天体候補として皆さんに見せる画像で、その候補は常に画像十字線の中央に位置します。