We're opening the project again to make sure folks can contribute to every image and increase the responses per images! Happy cloudspotting! Also note, this project recently migrated onto Zooniverse’s new architecture. For details, see here.
紫外線分光撮像装置はどうやって雲を観測しますか?
可視光で火星の写真を撮るカメラと違って、紫外線分光撮像装置(IUVS)は紫外線を測定します。火星上空の軌道の位置から、火星の照らされた面を見下ろした画像を作成し、太陽からの紫外線が火星の表面や大気によって相対的にどれだけ反射され吸収されるかを観測します。雲は紫外線を強く反射するため、背景の岩やダストでできた火星表面が暗く写るのに対して白い形が目立って写ります。
もちろんIUVSは雲だけを見る装置ではなく、5つの観測モードに分かれており、大気中の化学物質(二酸化炭素、一酸化炭素、オゾンなど)の垂直構造を測定し、火星の高層大気から逃げていく様子(沸騰した鍋の水面から蒸発していく様子に似ています)を特徴づけます。これらの観測は火星の大気の特徴である砂嵐を含む天気や気候の理解に役立ちます。
IUVSが大気の観測を始めたのはいつですか?
2014年で、つまりほぼ10年間火星を周回しています!長期にわたる観測のおかげで、火星の雲が季節ごと、年ごとにどう変化するかを調べることができます。
火星年(MY)とは何ですか?
火星の1年は地球での687日に相当します。火星暦0年(MY 0)は1953年5月24日に始まると定義されています。地球で使用している月の名前の代わりに、火星での年の中の時期は、太陽経度「Ls」(エルサブエスと読みます)で表し、これは太陽を公転する軌道中の火星の位置に対応しています。MYやLsと地球の日付に変換するツールがあるので、こちらの記事を参照してください。
それぞれの画像が撮影されたMYとLSは、画像右下のiボタンからメタデータを参照して見ることができます。
このプロジェクトの画像で、なぜ火星は丸く写っていないのでしょう?
私たちの機器は1枚の写真を撮るのではなく、火星の円盤をスキャンした結果を1枚の画像に再構築しています。このスキャン動作が読み取られて、装置が次の新しい領域のスキャンに移ります。その結果火星の円盤はスライスされたように写り、画像の一部(通常は隣り合うスキャン近くにあたる端付近)はこのプロセスにおいて繰り返して観測されます。
rawデータはどこで入手できますか?
このプロジェクトで使うデータを作るのに用いられた画像(IUVS apoapseレベル1bファイル)はPlanetary Data Systemで閲覧できます。
これらのデータを生の状態からあなたが見ている状態にするのは簡単な作業ではありませんが、処理のための一部のプログラムコードはGitHubで公開しています(リンクは後日公開)ので、これらのツールを自分で使うための方法については気軽に聞いてください。私たちは常に共同研究、新しいツールの構築や手元のデータの有効な活用について関心がありますので、ご協力いただける方は気軽にMatteo Crismani (matteo.crismani@csusb.edu)までお声がけください。
火星で雲はどのように形成されますか?
火星の雲は凍った水と二酸化炭素から形成されます。火星は寒く乾燥した惑星と考えられていますが、それでも大気中には水蒸気が含まれています。水蒸気を含む火星の空気の塊が十分に冷えると、水蒸気は氷の結晶になります。火星大気の低温低圧環境では、水蒸気は液体を経ずにそのまま氷になります。惑星の大気の主成分から雲が形成されることは稀ですが、それでも火星の一部の地域、特に高高度では気温は二酸化炭素(火星大気の主成分)が凍るのに十分な気温まで下がります。
雲の形成にはもう1つ重要な要素があり、それは雲の凝結核、つまり水や二酸化炭素が凝結するための芯となる粒子です。通常はダスト粒子がそれを担いますが、二酸化炭素の雲の場合は、水の氷の粒子や、流星塵と呼ばれる宇宙から大気圏に突入した流星由来の粒子であることもあります。雲の組成と粒子の違いにより、雲が大気を温めたり冷やしたりする方法が異なります。
ここで見られる種類の雲は地球上でも形成されますか?
見られます!このプロジェクトでリスト化している、地球上でも火星上でも似たような雲がみられるタイプに加えて、地球にしか存在していない雲もさらに多くあります。それらの一部は火星では液体の水の雲が存在しないため、また装置の空間分解能が足りないために火星で確認されていません。もしかしたらあなたが火星の新しい雲を見つけるかもしれません!地球の雲についてもっと知りたい場合はこちらを参照してください。
よく分かりませんが、私が見ているものは雲ですか?
画像内の白い物体が表面の氷ではないと自信がある場合だけ、雲とラベリングしてください。地理マップ(2番目のビュー)を使って、北極または南極を見ていないことを確かめてください。フィールドガイドには役立つ具体例が多く載っています。また、画像について疑問点があればトークボードに共有して他のユーザーと話し合うこともできます。
間違えてしまいましたが修正、やり直しはできますか?
心配しないでください。それぞれの画像は複数の人々が見るようになっているので、前の画像でミスをしたかもと思っても大丈夫です。ただし残念ながらマーカーをセットして「完了」を押した後はやり直しをすることはできません。気にせずに次に進みましょう!ただし、1分余分に時間をとって、各フレームを見直してマーカーの再確認をすると良いかもしれません。
クモフォーマーズのコミュニティー(Cloudspotting on Mars Community)に参加したい
もっと深く関わりたい方はぜひ私たちのコミュニティに参加してください。cloudspottingonmars@gmail.com にメールし、参加をリクエストしてください。あなたの参加をお待ちしております!
さらに詳しい情報や機会についてはGithubページやブログも参照してください。